平成28年度第1回男女共同参画審議会議事録
1 開催日時
平成28年6月9日(木曜日)午前10時~11時40分
2 開催場所
青少年女性センター 講習室
3 出席者
- 副会長
中部大学教授 笠井尚
- 委員
愛知淑徳大学非常勤講師 松田照美
公募委員 佐藤由佳
公募委員 白石義博
春日井市小中学校PTA連絡協議会副会長 北村りさ
かすがい女性連盟代表理事 樋口初恵
連合愛知尾張中地域協議会事務局長 加藤清光
春日井商工会議所事務局長 山田眞平- 欠席者
弁護士 野田葉子
- 事務局
市民生活部 部長 福慶達男
男女共同参画課 課長 内藤純子
男女共同参画課 課長補佐 林 一元
男女共同参画課 主査 原口幸恵- 株式会社SRC
長谷川 友太
4 傍聴者
2名
5 議題
- 男女共同参画推進の実施状況について
- 男女共同参画意識調査について
- その他
6 会議資料
- 次第 (PDF 61.3KB)
- 男女共同参画推進の実施状況(概要) (PDF 770.0KB)
- 資料1 新かすがい男女共同参画プラン実施状況報告書 (PDF 2.0MB)
- 資料2 春日井市DV対策基本計画(二次)実施状況報告書 (PDF 825.6KB)
- 資料3 男女共同参画意識調査について (PDF 111.5KB)
7 議事内容
議題1 男女共同参画推進の実施状況について
- 原口主査
- 男女共同参画推進の実施について説明
- 笠井副会長
- 目標1. 男女共同参画社会に向けた意識づくりについて御質問はありますか。
- 加藤委員
- 自己評価がCの事業内容について説明をお願いします。
- 内藤課長
- 19ページの東部市民センターにおいての職員研修は、今年度は実施がなかったのでC評価となっています。46ページに、知多公民館、中央公民館で在住外国人の支援として日本語講座の開催が、実績なしでCになっていますが、知多公民館は今年度やさしい中国語講座を開催する予定になっています。中央公民館では過去に実施した実績あるのですが、参加人数が少なかったため講座の開催をとりやめました。
- 樋口委員
- 男女共同参画の視点、複数評価がついているのはどういうことですか。
- 内藤課長
- 報告書の4ページに記載しているのですが、男女共同参画の視点ということでA、B、C、D、Eと視点を分けています。各事業で着目した視点を記載しています。
- 福慶部長
- 8ページの「男性相談窓口開設」の評価Bについてですが、実体として、男性からのDV相談はほとんどなく、DV相談で対応しているため評価Bになっています。情勢をみきわめながら男性が被害者であるDV相談が増えてくれば、開設を考えていかなければならないと思います。
- 山田委員
- 事業に対しての評価は、事業を行ったかどうかで判断する自己評価ではなく、中身について満足できるものだったのか成果評価も行うといいと思います。
- 内藤課長
- ご意見を参考にして検討したいと思います。
- 福慶部長
- 自己評価の隣に事業の内容・方向性について記載する欄がありますので、この部分にできるだけコメントを入れるようにしたいと思います。
- 笠井委員
- 20ページのメディアリテラシー向上への啓発・研修で「保護者のためのスマホ教室」を実施していますが、なかなか一般の保護者に対してこういった講座を行うのは難しいと思います。この事業について参加人数をふまえてどういった評価ですか。
- 内藤課長
- この講座は多くの人が参加しやすいように、土曜日に開催した
のですが、思うように参加者が集まらす、男性1名、女性13名の参加となりました。ただ、都合がつかず参加できなかったという声もありましたので今年度も継続して実施していきたいと思います。 - 樋口委員
- 男女共同参画紙「はるか」の英語版は考えていますか。
- 内藤課長
- 現在は考えていませんが、今後検討していきたいと思います。
- 白石委員
- 20ページの「メディアリテラシー事業実績」と18ページの6「男女共同参画の事業実績」に同じ講座名があるが、何をもってわけていますか。
- 内藤課長
- 講座は同じものです。それがメディアリテラシーと関係しているということで再掲しております。
- 白石委員
- 計画を作るときも両方の事業にからんできますよね。計画のときはどちらかだけにするのですか。
- 内藤課長
- ひとつの事業がいろんなところに関連しているということです。
- 白石委員
- どちらにも関係していると評価がつけにくいですよね。関係があるものは両方で取り扱うということですね。
- 笠井副会長
- 目標2.あらゆる分野で男女がともに参加できる基盤づくりの部分で質問等はありますか。
- 松田委員
- 女性委員ゼロの審議会が2つありますがこの2つはなんですか。
- 内藤課長
- 27年度では「町名等審議会」と「緑の審議会」です。28年度では「町名等審議会」と「自転車等駐車対策協議会」です。「緑の審議会」は28年度には女性委員が入っています。
- 松田委員
- この委員会は充て職なので入れないということでしょうか。
- 内藤課長
- 職指定で委員が選ばれたり、推薦された方や学識経験がある方が男性しかいなかったということです。
- 白石委員
- 春日井市の職員の女性の部長は0人ですが、市の人事制度はどのようになっていますか。
- 福慶部長
- 公務員ですので試験によって採用しています。募集については男女性差は、ありません。
- 白石委員
- 入庁後、昇格の差別はありますか。
- 福慶部長
- ありません。
- 白石委員
- 公務員ですから昇格試験等はあるのでしょうか。
- 福慶部長
- ありません。他市町村で試験を行っているところもありますが、春日井市ではやっていません。
- 白石委員
- 人事制度上はハンデを付けるようなことはやっていないということですか。
- 福慶部長
- 技術職については女性の応募が少ないので、どうしても人数に偏りが出ます。保育職、消防職は偏りがありますが、一般職については募集のやり方、採用のやり方で差別なく行っています。特定事業主行動計画では、実態を把握し目標数値を公表するようになっています。
- 白石委員
- そのうち自治体同士で比較されますね。
- 内藤課長
- 特定事業主行動計画は、女性管理職を増やすことを目標としており、今年度から課長補佐職の女性が4人増えており、プラス3%で8.9%となっています。大きな進歩だと思っております。
- 松田委員
- それに関連して、ポジティブアクションといった形の取り組みも今年度以降検討していただければと思います。
- 笠井副会長
- 目標3.、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)実現に向けた環境づくりについて質問等はありますか。
- 松田委員
- 受講者について男女別に統計されて並べられているところは非情に評価できる点だと思います。ただ、「男性応援講座」として挙げられている講座の中に、男性応援講座として適切ではないものも挙げられているように感じます。報告書の作りとして、重複している事業についてすべて記載するというのはどうかと思います。また、講座の企画をもっと検討していただけると助かります。
- 内藤課長
- 「男性応援講座」とされているものでも、受講者がすべて女性という講座もありますので、講座の企画や内容についても検討したいと思います。
- 松田委員
- 公民館で行っている事業をすべて掲載するのもどうでしょうか。
- 白石委員
- 公民館が男女共同参画の視点をもって事業を行っているのであればいいですが、公民館で行った講座と男女共同参画の事業をわけて記載するべきだと思います。成果と反省がないので、毎年同じような事業になります。
- 内藤課長
- 精査してどれを挙げていくか、来年度以降考えたいと思います。
- 佐藤委員
- 49ページの「エプロン男子初級編」と「男の料理塾」の年齢層を教えていください。
- 内藤課長
- 「エプロン男子初級編」に関しては幅広く中学生の男子から80歳の男性まで参加していただきました。「男性料理部」に関しては40代から70代まで参加されました。
- 佐藤委員
- 若い男性も料理をやってみたいというのをよく耳にするので、積極的にこういった講座をやっていくとよいきっかけになると思います。幅広く広報するといっそういろんな方が参加されると思うので、ぜひとも今後も継続して講座をふやしていってもらえるといいですね。男の料理というと男女差別になるかもしれませんが、どうしても今の世の中女性が料理をしている人が多く、男性が料理をしている人が少ないという現状なのでその差を縮めていくためにはこういったいい講座をもっと開催してもらいたいと思います。
- 白石委員
- 今は中堅の男性でも結婚されていない方が多いので、カルチャースクールに行っても男性がいっぱいだそうです。
- 笠井副会長
- 目標4.男女の性の理解と心身の健康のための環境づくりについてはどうですか。
- 松田委員
- 70ページの27年度実績なしとなっており、28年度は廃止されている事業はなんですか。
- 内藤課長
- 24年度に「もうすぐママの料理教室」という講座を東部市民センターと西部ふれあいセンターで実施しました。東部市民センターでは10名の参加で、西武ふれあいセンターでは11名の参加と少人数の参加だったので廃止ということになりました。
- 笠井副会長
- 69ページの32の1.一般向け講座の対象者が一般市民の3名ということですがどういった状況でしょうか。
- 内藤課長
- この講座は当課が行ったもので、声掛けもしましたが人が集まりませんでした。
- 笠井副会長
- 日にちが合わなかったのですか。中身の評価について教えてください。
- 内藤課長
- 若い人を対象にしている印象を与えてしまったので、幅広い年代を対象にした講座にするべきだったと思います。
- 樋口委員
- 「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」の周知を小学生、中学生でやるというのは何か意図があるのですか。ふつうは高校生を対象に行うと思うのですが。
- 内藤課長
- 事業内容として、各小中学生の年齢に適したとなっております。年代に適した対象で実施いたしました。
- 北村委員
- 学校では、性教育より前の段階で、いじめ、自殺に繋がらないよう指導をしていくお話をしています。
- 笠井副会長
- DV対策基本計画についてはいかがでしょうか。
- 佐藤委員
- 10ページDV対策関係機関連絡会議では、警察とどこの部署が集まったのでしょうか。
- 内藤課長
- 法務局と春日井警察署と保健所と尾張福祉相談センターと児童相談センターの5機関ですね。
- 佐藤委員
- そうすると市の職員は関わっていないということですか。
- 内藤課長
- 市の職員は要保護児童対策部会実務者会議があり、警察の方も加わった上で話し合う場が設けられています。
- 佐藤委員
- 警察はひとつキーポイントだと思いますので、できるだけ多くの職員の方が顔を見られるような状況で、声をかけれるような繋がりを作っておくことが大切だと思います。
2 男女共同参画意識調査について
- 原口主査
- 男女共同参画意識調査について説明
- 松田委員
- 調査対象についてですが、市民に関してはランダムサンプリングで抽出すると思うのですが、高等学校、中学校の生徒についてはどういう方法で対象者を選ぶのですか。
- 内藤課長
- 高等学校は市内の学校全8校にお願いしており、中学校も全16校にお願いします。どこかの学校に偏ることなく、すべての学校にお願いする予定です。
- 松田委員
- 中学生も同様ですか。配布後のやり方は各学校にお任せするので
すか。 - 内藤課長
- 対象者が高校2年生と中学2年生各500人となっているので、2年生で何人お願いします。という形になります。
- 松田委員
- そうすると学校によって抽出する場合とクラス単位でお願いする場合があるということでしょうか。
- 内藤課長
- それは学校にお任せします。
- 佐藤委員
- 一般の方は郵送法となっているのですが、今後インターネット調査による手法のお考えはあるのでしょうか。
- 内藤課長
- この調査についてはインターネットについて考えていません。役所全体としてそういう意向になれば今後検討していくことになると思います。
- 松田委員
- この件についてサーベイリサーチさんはどのようなお考えですか。
- SRC 長谷川氏
- 先日あった国勢調査もそうですが、ネット調査は普及していると思います。ただ、市が独自にネット調査を行うとなると新たにシステムを開発しないといけないので難しいと思います。
- 福慶部長
- 春日井市では広報課でwebアンケートを行うことがあるのですが、webアンケートとなるとインターネットをしている人だけと偏りが出てしまうので正確な調査が行えないと思います。
- 佐藤委員
- 今回行うとすれば市の方が抽出して、抽出した方に郵送したうえで、インターネットでも回答できますよという方法で、そうでなければやはり余分にお金がかかると思います。
- 松田委員
- 高校生と中学生が対象ということですが、調査票の質問内容は異なりますか。
- 内藤課長
- 一般の方と中高生の方は内容が異なります。
- 松田委員
- 高校と中学はどうですか。
- 内藤課長
- 高校と中学はそこまで変わりませんが、皆さんに意見を頂いて反映したいと思いますのでよろしくお願いします。
3 その他
次回の会議日程についてお知らせ
上記のとおり平成28年度第1回春日井市男女共同参画審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席委員1名が署名する。
平成28年7月7日
副会長 笠井 尚
署名人 樋口初恵
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