平成23年度第1回男女共同参画審議会議事録
1 開催日時
平成23年5月27日(金曜日)午前9時30分~午前11時20分
2 開催場所
春日井市役所南館4階 第2委員会室
3 出席者
- 会長
- 名古屋学院大学講師 松田照美
- 副会長
- 南山大学教授 沢登文治
- 委員
- かすがい女性連盟代表理事 石原美恵子
中部大学教授 笠井尚
連合愛知尾張中地域協議会事務局長 加藤清光
公募委員 鬼頭真理子
公募委員 鈴木良和
弁護士 野田葉子
春日井市小中学校PTA連絡協議会副会長 大田幸子
東海学園大学非常勤講師 山尾美香 - 事務局
- 市民生活部長 戸田佳実
男女共同参画課 課長 長谷川敦
男女共同参画課 課長補佐 吉川栄子
男女共同参画課 主査 牧野陽子
4 傍聴者
4名
5 議題
- 新かすがい男女共同参画プランについて
6 会議資料
-
資料1 新かすがい男女共同参画プランについて (PDF 217.6KB)
-
資料2 かすがい男女共同参画プラン体系(現行プラン) (PDF 149.1KB)
-
資料3 新かすがい男女共同参画プラン体系(案1) (PDF 116.2KB)
-
資料4 新かすがい男女共同参画プラン体系(案2) (PDF 117.6KB)
-
資料1参考資料 男女共同参画に関する市民意識調査報告書(抜粋) (PDF 502.9KB)
7 委嘱状交付
8 議事内容
議題1 新かすがい男女共同参画プランについて
- 長谷川課長
- 資料1~4について説明。
- 松田会長
- 国が第3次基本計画で改めて強調している点、また昨年実施しました意識調査の結果を踏まえて、プランをどのようにしていくのか、大枠についてのご説明でした。主としてなにができるのか、何をしていくのかといったところになるかと思いますが、皆さんからのご意見、ご感想をいただきたいと思います。
- 沢登副会長
- 資料2の現行プランと資料3、4の新プラン(案)を比べると、いろいろな項目が削られています。これは、資料1の目標値を検証した結果、達成できている項目が削られているという理解でいいのですか。
- 長谷川課長
- 目標値を達成できたものを削ったわけではありません。表面的にまとめ易くし、事業で細かく取り上げていきます。現在のところ継続していくという前提で進めています。数が減ったことが、項目が減ったこととイコールではありませんで、よろしくお願いします。
- 松田会長
- 施策の方向と施策がかみあっているように見受けられます。施策の下につく事業がここには書かれていませんが、構成を変えた形になっているのかなとみています。
- 長谷川課長
- 現行のプランは施策が、事業と変わらないような内容のものがあります。施策というからにはこういうことを進めていくという意味合いを表すものだと思いますので、今回は体系ということで施策を方向づけという意味でまとめてみました。
- 石原委員
- 資料3、4で網掛けになっている部分は、何か意味がありますか。
- 長谷川課長
- 今回の重点項目に網掛けがしてあります。
- 鬼頭委員
- 資料3と4の違いは何ですか?
- 長谷川課長
- 資料2をまとめたものが、資料3です。資料4は市の目標がはっきりわかるように大きくまとめたものです。
- 鬼頭委員
- プラン改定のために両方、参考にするということですか。
- 長谷川課長
- 資料4(案2)を提案させていただきたいと思います。
- 加藤委員
- 資料3と4を比べたときに、どの部分がどこにつながっているのかがわかりにくいので、今後やらないものや新規のものがどこに入っているのかわかる資料が欲しいです。
- 長谷川課長
- 次回までに提出します。
- 鈴木委員
- 「メディアリテラシー」や「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」の意味を教えてください。
- 長谷川課長
- 「メディアリテラシー」は情報の解釈の仕方や理解する力を向上する、という意味で、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」は、出産・育児の定義、子どもを持つ・持たないという定義などを決める自由を持つ、という意味で使われています。
- 松田会長
- 現行プランでも説明はあったと思いますが、新しい概念を持つ言葉については注釈で説明を添えてください。
- 沢登副会長
- 確認ですが、本日の審議会では資料3でいくのか、資料4でいくのかを決めるのですか。先ほどの話ですと資料3から資料4に移行した部分について、次回、説明があるということなので、それを踏まえたうえで資料4に決定し、資料4の目標、最終目標という流れになるのでしょうか。
- 長谷川課長
- 限られた時間ですので、本日はある程度体系を決めていただきたいと思っております。
- 石原委員
- 外国人の基本的人権の施策と学童保育について、新プランで反映させていただきたいと思いますが、どこに入るのでしょうか。(2)現行プランの検証の目標値についてですが、達成できたからといって、それでよいということでなく、中身を充実する方向で継続実施をして欲しいと思います。例えば、働くお母さんや子育て中のお母さんの実感を聞くと、保育所に申し込んでも仕事を持っていないと申し込めないと聞いていますので、幅広い保育体制を構築していきただきたいと考えております。もう1つは、企業の女性登用について制度がなかなか活用できていないので、企業にもインセンティブを導入するなどして、市でできる施策を入れていただきたいと思います。
- 松田会長
- まず、外国人の件は事務局が提示している資料4のどこに位置づけられるのか。2つ目は幅広い保育体制ということは要望になるかと思います。3つ目は企業に対して女性の活用、女性の参画を促す動機づけを位置づけて欲しいというご意見です。
- 長谷川課長
- 外国人に関しては、19生活上の困難に直面する男女への支援に位置づけられます。それから、子育てについては、29子育て・保育サービスの充実で、市がすべきこと、環境を整えていくことになります。それから30子どもに関する各種情報の収集・提供などにも位置付けられると考えられます。企業に対しては、23ワーク・ライフ・バランスについての啓発で幅広く啓発を行っていきます。2-4市役所における男女共同参画の推進があります。こういったことを企業を含めた取り組みとしていきたいと思います。
- 松田会長
- 事業に盛り込んでいく課題かと思います。
- 加藤委員
- 保育園に子どもを預ける時に仕事をしないと入れないということは当たり前ではないですか。
- 石原委員
- 言葉が足らなかったかもしれません。再就職の際に、ハローワークに仕事を探しに行くと、今度は保育園に預けていないから申し込めないといわれてしまいます。仕事を探すこと、子どもを預けることにズレが生じます。そこにギャップがあるという意味です。
- 鈴木委員
- 共働きなど働いていないと預からないという発想を行政が変えないと、現実の子育て支援にはならないと思います。
- 松田会長
- これについては子ども政策課に意見などを伝えて、そこで調整していくことになると思います。
- 鈴木委員
- 運用はもちろんですが、市に対する要望などの仕組みを1つ1つ解決していかないと女性は社会に出ていけないと思います。
- 松田会長
- 市に何ができるか、どうしていくのかを市の中でも議論してほしいと思います。
- 山尾委員
- 資料3から4に移っていく中に、あらゆる分野という形で3つぐらいがひとまとめになっています。目標と課題を見ていくと、家庭が分散していっている印象があります。2あらゆる分野の中にも家庭が入っていないようなイメージがあります。家庭という言葉が入らないことに違和感がありますがいかがでしょうか。
- 松田会長
- あらゆる分野に家庭がないのは、手薄な印象を受けるということです。
- 石原委員
- 今回新しく入れなければいけない項目に、男女の性差のことや男性の生きがいという意味で、男性に対する援助の項目を入れていかなければいけないと思っていました。それが家庭になるのか、別になるのか意見が言えませんが、どこかに入れて欲しいと思います。自殺も女性より男性が多いです。そういった相談窓口も必要ではないかと思います。
- 長谷川課長
- 男性への援助ということですが、27男性の家事・育児・介護等のスキルアップということでいろいろな方向から男性を支援していきます。自殺については、37心身の健康保持・増進のための環境整備が自殺対策となります。個々の事業については、それぞれが課題として行っていくことになります。
- 松田会長
- 男性への支援とくくるのではなく、介護のやり方については施策27の事業として、精神的な支援については37、38番の事業として、重点課題としてあげていくということです。山尾委員から意見のあった「家庭」については、どのように位置づけていきますか。
- 長谷川課長
- 家庭については、女性が主な役割を担っていた分野に、いかに男性を取り入れていくかという視点で3.に男性の家庭生活・地域活動への参画推進として載せました。
- 野田委員
- 確かに女性が家庭において主というのはわかります。資料3の3の施策15の家庭で育む平等意識づくりの促進が抜けてしまうような気がします。あらゆる分野へ家庭を入れたほうがいいと思います。
- 笠井委員
- 家庭のことを施策に入れていくのは難しいでしょう。結論が出にくい問題だと思います。
- 加藤委員
- どの項目がどのように4に移行していったのか、なくなったならその理由、あるなら必要な理由を出して欲しいです。
- 松田会長
- 基本的には資料4の枠組みをベースに意見を取り入れて、対応表や資料4を修正したものの説明をいただきたいと思います。
- 鈴木委員
- 新プランの検討ですから、今回提案のあった資料4の体系でいいと思います。次回には、その体系に基づいて具体的な施策や事業が提案されると思うので、それが分かれば現行プランで行われたことが分かりますので、私は今回の体系で結構です。
- 長谷川課長
- 資料3から4への移行について、どのように組み替えたのか説明した資料を、次回の審議会の前に送付させていただきます。
- 松田会長
- 事務局の意図としては、事前にみなさんに見てもらい、資料4の理解をしていただいた前提で第2回目の審議会に入りたいということです。
- 鈴木委員
- 今回提案のあったプランの体系を見直すのですか。資料4の施策をこれから肉付けするという理解でいます。それは次回に体系が決まれば、体系にあわせた施策と事業が一緒に提起されるということですから、より鮮明なものが分かると思います。
- 松田会長
- そういった体系4への変化について理解を深めていただくために資料を送ってもらうという意味でよろしいですね。
- 長谷川課長
- 途中で資料3と4の話が出ておりましたが、詳しく分かりやすくするためには現行プランの資料2がベースになっていますので、資料2からの組み替え案のほうが分かりやすいのではないかと思います。
- 松田会長
- 基本的には、資料4の枠組みでいく方向で進めていきたいと言ったところです。
- 笠井委員
- テーマ型に枠を作り直したということは分かりましたが、いまひとつ4.男女の性差の理解と心身の健康のための環境づくりの部分が他のものに比べると入れにくいものを、ここに入れたような感じがします。部分的には1に入りそうなところもありますので、先ほどの家庭の部分を検討し直されるのであれば、ここも検討していただきたい。
- 松田会長
- 基本的には枠組み4で進めていくという形で合意ができたと思います。
3 その他
- 長谷川課長
- 今後のスケジュールについて説明。
- 鬼頭委員
- 次回、実施状況報告書をいただけるということで、昨年行った事業の報告を行って、第3回に今年度の事業の案が出されます。昨年に行った事業を今年はこのようにやりますというのが分かる資料としていただけますか。
- 長谷川課長
- 第3回の施策別事業案というのは、新プランに対する事業案という考え方でお願いします。第2回の22年度の実施状況というのは、22年度の状況と、23年度の計画を書いたものです。これは細かい事業計画ではなく、どういう方向で行うかということです。
- 松田会長
- 実施状況と、報告と、新プランの案ということは関係しているのか鬼頭委員はお聞きになりたいと思いますが。
- 長谷川課長
- 関係はありません。事業報告と計画案については、充実して欲しいなどありますが、新プランではあくまで計画の中で事業として取り上げるということではないかと思います。
- 鬼頭委員
- 各事業についての意見は第3回で言えばいいのか。
- 長谷川課長
- 細かい事業については第3回の施策別事業案になります。
- 石原委員
- 今回はプラン改定があるのに、5回でやらなければいけないということで、時間が短いと思います。もう1つ、2回目と3回目に関連の課の代表、子ども政策課長、生涯学習課長などに同席いただいて、具体的な施策でお答えいただけるようお願いしてほしいと思います。意思決定の過程で女性の登用率が目標を下回っている項目で、5年間やって何も変わっていないのに、また新しい施策に出てきています。女性登用に対する具体的な取り組みをお聞かせ願いたいと思います。
- 長谷川課長
- 細かい回答は、事前に用意させていただくということで、各課の職員の同席については、難しいですが努力いたします。
- 沢登副会長
- 次回の目標別施策の検討で、創造的なものとして出てくるのは、資料4このままですか。先程、男性の家庭生活・地域活動への参画推進を目標2.へ移動した方がいいという意見がありましたが、移動した形でいくのかあるいはこのままでいくのか知りたいです。
- 長谷川課長
- 家庭生活の中でも男性の参画をということで、3.に入れさせていただいていますが、家庭全体の中での取り組みではないかというご意見をいただき2.に入るという理解をしました。その中でも家庭における教育については、5学校、家庭等における平等教育で、家庭での役割を明記し、小さいころから学習が必要とのアンケートの意見を踏まえております。それと3.-2男性の家庭生活・地域活動への参画推進の2つに分かれています。それをまとめて2.に入れるかは検討課題です。
- 沢登副会長
- 次回はこのままのものを出すということですか。
- 長谷川課長
- 今回、移動したものがわかりやすい資料を作りまして、やはり家庭が必要ということであれば、次回検討課題とさせていただきます。
- 戸田部長
- 今、課長が申し上げたように、本日は資料4が体系の大枠で皆さんのご了承いただいたと思っております。次回の資料につきましては、みなさんの意見を踏まえまして、施策の移動や文言の整理などをしたものをご提示させていただきます。
- 松田会長
- 基本的には一番大事な目標を5つで組み立てていくことで皆さんの理解を得たということが1つです。あと、課題等については議論が残っているので、より皆さんの理解を深めていただくために、現行のプランとの組み換えを整理したものを事前にいただいて、次回合意を得るという流れになると思います。
- 長谷川課長
- 補則ですが、次回は今までに説明させていただいたものを再度、整理し、お送りさせていただきます。
- 松田会長
- これをもちまして、終了させていただきます。積極的にご意見いただきましてありがとうございました。
上記のとおり平成23年度第1回春日井市男女共同参画審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席委員1名が署名する。
平成23年6月30日
会長 松田 照美
署名人 野田 葉子
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