平成30年度第4回男女共同参画審議会議事録

ページID 1016795 更新日 令和1年5月10日

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1 開催日時

平成31年3月20日(水曜日)午前10時30分~午前11時45分

2 開催場所

青少年女性センター 第1集会室

3 出席者

会長

愛知淑徳大学非常勤講師           松田照美

副会長
愛知県弁護士会                   山内益恵
委員

中部大学人間力創成総合教育センター

教職課程教育プログラム専任講師      澤田裕之      

春日井商工会議所事務局長             鈴木夕雪

公募委員                       二村 勲

かすがい女性連盟代表理事           丸山真由美

欠席

春日井市小中学校PTA連絡協議会副会長    久野布味代

公募委員                     鈴木照子

連合愛知尾張中地域協議会副事務局長            水谷幸一

事務局

市民生活部          部長    野村英章
男女共同参画課        課長    林 一元
男女共同参画課        課長補佐  勝 千恵
男女共同参画課        主査    原口幸恵

4 傍聴者

 2名

5 議題

  1. 平成30年度男女共同参画の事業実績について
  2. 平成31年度男女共同参画の事業計画(案)について
  3. 第3次春日井市DV対策基本計画について

6 会議資料

議題1 平成30年度男女共同参画の事業実績について

原口主査

 平成30年度男女共同参画の事業実績について説明

丸山委員
 2ページの事業所向けの男女共同参画セミナーについてです。 事業所はどのように選定しましたか。
林課長
 春日井市のホームページで募集をしたり、春日井商工会議所を通じて依頼し募集しています。
丸山委員
 男女共同参画のパンフレットの作成についてですが、若年層に対する啓発は大事です。岐阜市で作成している啓発パンフレットは、LGBTを盛り込んだ内容のものです。今回、春日井市でパンフレットを作成されましたが、LGBTやデートDVの内容を今後、盛り込む予定はありますか。
林課長
 今後は、LGBTの内容についても盛り込むよう検討していきたいと思います。 デートDVについては、教育委員会と調整しながら進めたいと思います 。
丸山委員
 市の審議会委員等への女性登用についてですが、昨年26.2%で今年は27.6%と1.4ポイント高くなったと報告がありました。目標値30%までもう少しなので、ぜひ頑張ってもらいたいです。事前協議書件数が25件とあります。昨年度と比べてどうですか。
林課長
 ほぼ横ばいです。
二村委員
 女性委員が少ないのは、役職に男性が多いことが原因と考えます。公募委員などで、女性を増やすといいかもしれません。先日の新聞記事で、日本はジェンダーギャップ指数が110位という記事が載りました。
山内副会長
 ジェンダーギャップ指数を改善し、男女共同参画社会を推進するためには、「アファーマティブアクション」もしくは「クオータ制」に対する社会の理解が必要です。解決するには、制度を作っていかなくてはいけません。男女平等の意識が必要だということに触れて、啓発してほしいと思います。
松田会長
 進めていくためには仕掛け、働きかけが必要ですね。
澤田委員
 DVセミナーの講演を中部大学でしていただきました。中学生に配布したパンフレットは読みやすいと思います。要望になりますが、学ぶ姿勢が聞いている側、参加する側には必要です。中部大学の教職課程の学生には、当日こういったセミナーがあるので、ただ聞いているだけではなくて、自分なりに学びなさい、自分なりの視点で考えなさい、それで話を聞きなさい、と言ってきました。市民に向けてお話をするときは、話し手の方が報告する、話をするだけではなくて、それぞれがそれぞれなりに学んでください。という視点を持って研修だとか講演だとか組み立てていただきたい。話を聞いただけでは、時が経つと風化してしまいます。話を聞いて、確かになぜだろうと思わせると視点が生まれていきます。職員の方々の研修では、ただ聞くのではなくて自分は何ができるのだろう、と考えさせるような姿勢があるといいかなあと思います。中学校にパンフレットを配る上では、学校なので学ぶという視点をどこかに入れるといいと思います。自分には何ができるのか何を考えないといけないのか、醸成させるようなパンフレットや研修の入り方をしていただくといいと思います。ただ言っている、聞いているだけではなくて。
松田会長
 考えさせるとか、自分に引き寄せてみる。例えばDVについて全庁に通知文書を配信したが、具体的な事案についても紹介したと説明がありました。事案や事例があると、そうなんだと自分にひっかかってくる。そういう部分が常に必要なのではないかと考えます。31年度の事業計画に活かしていただけたらと思います。
 

議題2 平成31年度男女共同参画の事業計画(案)について

原口主査

 平成31年度男女共同参画の事業計画(案)について説明

丸山委員
 ジェンダーかるたや紙芝居を様々な場面で活用してくださっていますが、一般市民から募集する形でジェンダーかるたを作成されたと記憶しております。新しい問題や時代の変化もあります。可能なら新しく作成できないものかなと思います。予算の都合等あると思いますので、御検討いただけたらと思います。
 DV防止啓発カードの配布先についてですが、「はるか」を産婦人科にも配布されていると報告であったと思います。DV防止啓発カードも産婦人科の女性トイレに置いていただくとか、何かしら手に取っていただけるといいと思います。妊娠を機にパートナーからの暴力を受け始めた、という事例があると聞いています。病院に行った際に情報を得ることができるようにしていただけたらと思います。
林課長
 ジェンダーかるたの改訂については、31年度は考えておりません。担当と話し合いまして32年度に向けて考えていきたいと思います。
 啓発カードは、産婦人科に置いてあります。引き続き他の施設等広げられるところは広げていきたいと思います。
 
鈴木委員
 会議所として関わらさせていただくのは、事業所を対象にしたセミナーの関係で、募集をするにあたりチラシを配布するなどでしょうが、内容としては、内職市場さんのような個別に訪問して行うイメージですね。なかなか受け入れる企業がないと思いますので、ピンポイントでお声掛けさせていただきますし、内職市場さんが受けられてどうだったのか、コメントとしていただければ、進めやすいと思います。意見を頂きつつ募集について協力させていただきます。
山内副会長
 2ページの事業所調査は、どういった内容のものですか。
林課長
 商工会議所からデータをご提供いただきまして、多くの事業所にアンケートを実施する予定です。前回は2015年に実施しております。
山内副会長
 前回と同じような内容で、その後進展はありましたか、という内容で行うのですね。
松田会長
 女性活躍推進法ができましたし、働き方改革とか言われていますし。
山内副会長
 2015年からだと、社会の雰囲気が変わっていますし、会社の中まで及んでいるのか、とても関心があります。そういうことをしなくてはいけないな、と思わせるような質問の仕方をするといいと思います。
林課長
 質問の仕方を工夫しながら行いたいと思います。
松田会長
 前回との比較もありますし難しいですね。
 
澤田委員
 DV防止推進の職員研修の実施のところに「教職員を対象に、DVに関する研修を実施予定」とありますが、なぜ男女共同参画啓発のところには教職員を対象にした研修が入っていないのですか。
林課長
 学校の先生につきましては、理解をしていただいているのではないかという考えです。DVに特化した研修を教職員向けに行う方向で考えます。
 
松田会長
 教職員の研修体系と市職員の研修体系が違うというのが、背景にありますよね。
 
林課長
 職員研修につきましては人事課が行っている階層別研修がございまして、教職員においては、教育委員会でプログラムを組んで行っております。こちらから教育委員会に働きかけをして、教職員研修の一部に組み込まさせていただいています。昨年はLGBTの研修を入れさせていただきました。今回策定した、第3次DV対策基本計画の中で「DVに対する正しい理解のための研修の実施」として、教職員に対しても行うと言っております。
 
澤田委員
 学校の教職員は男女共同参画の意義について理解しているだろう、というところからスタートしたと言われましたが、教育学者の立場で言わせていただくと、認識は地域ごとに異なりますし、そういったものはいいんだ、と思う先生もかなりいます。だから子どもたちにも浸透しないです。私個人としては、DVに特化するのは大事ですが、男女共同参画全体の理解を深めていく土台を、研修の実施として入れていった方がいい。啓発パンフレットも市内中学1年生にお配りするとのことですので、であれば男女共同参画に関する研修も行った方がいいのではないかと思います。教育委員会とは別組織の男女共同参画課からアプローチしても、はじかれてしまうかもしれません。そこには継続的にアプローチしていかないと難しいのかなと。こういう課からアプローチしてやっていくということが、全体を考えたときに、すごく大事です。個人的な要望としては、男女共同参画啓発の中にも教職員を対象とした研修も考えていただくと、いいかなと思います。
松田委員
 今回、DVに関する研修を実施予定とありますので、そのあたりを突破口に、きっかけとして働きかけをして、推し進めていただきたいと思います。
丸山委員
 3ページの、デートDV防止パンフレットの配布についてですが、報告の中で申し上げたように配布は早いほうがいいと私は思います。デートDV啓発パンフレットは高校1年生に配布予定とあります。できれば中学生の内に認識していただきたいと思いますので、今年度は無理にしても中学生には配布の検討をしていただきたいです。
 今年度行われた、ワーク・ライフ・バランス啓発パンフレットの配布というのは、来年度もあるのかないのか。もしあるとすれば置いておくだけでは手に取っていただけないと思いますので、組合員さんとか商工会議所さんに配布のご協力をいただくということも、ひとつの方法かなと思います。事業所と従業員、両方に働きかけをすることができると思います。
松田会長
 提案ですね。パンフレット、チラシ等の配布を幅広く、ターゲットの焦点が合ったような配布が課題ではないかということですね。
丸山委員
 せっかくいい物を作ってくださっているので、有効活用をして頂きたいという視点での提案です。
松田会長
 たくさん事務局の宿題ができましたが、ひとつひとつ検討していただけたらと思います。
 

議題3 第3次春日井市DV対策基本計画について

原口主査

 第3次春日井市DV対策基本計画について説明

松田会長
 何部作成しましたか。
原口主査
 300部作成しました。
松田会長
 皆さんに計画の策定に携わっていただきました。今回の「はるか」が特集ということですね。せっかくですので、第3次春日井市DV対策基本計画に携わったご感想をいただけたらと思います。
 
山内副会長
 DVの問題が虐待の問題と絡んで、関心が高くなっています。DVを受けた母親も加害者になってしまう、という複雑な案件は、私たちの中ではよくあることです。社会の中でやっと広まってきました。計画が皆さんの関心をもって手に取っていただけるように、目の届くところに置いておいていただきたいです。関係機関との連携がしやすい状況が作れているのではないかと思いますので、市民への啓発とプロ同士の連携を、頑張っていただきたいですし、私は専門家として携わっていきたいと思います。
二村委員

 多岐に渡って全庁的な取り組みが網羅されているなと思います。各課の事業をまとめあげる作業は大変なことで、しかも進捗状況を把握しないといけない、という苦労がしみじみとわかります。ベストがどんな状況なのか非常につかみにくい状況です。啓蒙中心に行うしかないのかなと思います。春日井市の組織の中のひとつひとつの事業をまとめあげるのは大変だったと思います。ご苦労様でした。
 ワーク・ライフ・バランスの担当は男女共同参画課ですか。

林課長
 産業部と連携しながら取り組んでおります。
丸山委員
 虐待とDVの関係は、痛ましい事件が起きたということでも関心が高まっている。その部分に関しても計画に盛り込んでいただいたということで、非常にありがたいなと思っております。DVの真っ只中にいる子どもたちのケアということで、澤田先生から以前の審議会の中で、非常に難しい、暴力はいけないが、実際に親がやっているその狭間にいる子どもたちは非常に傷つくし難しい精神状態になる、というお話を伺って、なるほどなと思いました。先ほど申し上げたように、早めにデートDVパンフレットを中学生に、いや小学生でもいいぐらいです。子ども達が性に関することを知るのに低年齢化していますし、そのあたりをどうしたらいいのか悩みながら、少しでも早く正しい知識を与えてあげたい、持ってもらいたいというのは強く思いました。
 
鈴木委員
 DV対策基本計画を立てないといけない問題なんだと、改めて実感いたしました。自分の家はどうなのか、職場の中ではどうなのか、DVなのかと考えるようになりましたし、ここで盛り込まれたことは私自身も勉強させていただきました。先般見ていて数値目標をこうすれば良かったのでは、と思う点もありました。もし今後関わることがあったら意見を言わせていただきたいと思います。5年後の状況は変わっていると思います。DVがどう変わっていくのか、引き続き勉強しながら協力できるところは協力させていただきたいと思います。
 
澤田委員
 第1回目から勉強させていただいて、忌憚なく意見を発言させていただきました。春日井市は、春日井市の良さがあると思います。3次計画がスタートしますが、目次を見て春日井市だからこういう計画を立てた、という計画の目次ではない。全国の自治体、国の政策と遜色ない。しょうがない所がありますが前提となるところが、春日井市の社会性、市民性を踏まえて考えていく必要があります。非常に保守的な地域だと思っています。春日井市、愛知県は保守的で、難しいところもあるのだなと思います。男女共同という概念が難しい。土地柄、風土からどうやっていけばいいのか。春日井市らしいことができればいいのかなと思いました。今後は、春日井市はどういう人達なのか、どういう社会なのか自分で勉強しながらいろいろなことを提案させていただこうと思っています。
松田会長
 事業実績を拝見して、DVに関してきめ細かく事業が考えられていると思いました。けれども第3次DV対策基本計画を策定するということは、現状や現場の問題などを踏まえてのことで、相談員への思いが加わった基本計画だと事業等を見ながら思いました。啓発でDVがなくなっていく、それが重要ですが、そうした思いが浸透していくといいなと思いました。

議題4 その他

今後の予定について説明

 上記のとおり平成30年度第4回春日井市男女共同参画審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席委員1名が署名する。
 

平成31年4月17日

                                      会長  松田照美
                                      署名人 鈴木夕雪

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市民生活部 多様性社会推進課

電話:0568-85-4401
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