令和7年度第1回男女共同参画審議会議事録
1 開催日時
令和7年6月6日(金曜日)午後2時~午後4時
2 開催場所
レディヤンかすがい 講習室
3 出席者
- 会長
- 名古屋工業大学ダイバーシティ推進センター准教授 加野 泉
- 副会長
- 中部大学人間力創成教育院准教授 澤田 裕之
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委員
-
公募委員 石橋 美加
かすがい女性連盟 石原 美恵子
愛知県弁護士会弁護士 岡田 香世
春日井市小中学校PTA連絡協議会 古賀 治公募委員 松下 真希
【欠席】春日井商工会議所事務局長 白木 芳洋
【欠席】連合愛知尾張中地域協議会副代表 新川 憲彦 - 事務局
- 市民生活部長 足立 憲昭
多様性社会推進課長 長縄 友美
同課課長補佐 小嶋 直樹
同課男女共同参画担当主査 加藤 雄大
同課男女共同参画担当主事 大橋 雅
4 傍聴者
なし
5 議題
(1)男女共同参画施策の推進状況について
(2)その他
6 会議資料
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次第 (Word 17.1KB)
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資料1 春日井市男女共同参画審議会委員名簿 (Word 41.5KB)
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資料2 春日井市男女共同参画推進条例 (Word 24.8KB)
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資料3 春日井市男女共同参画審議会規則 (PDF 134.6KB)
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資料4 春日井市附属機関等の設置等に関する指針 (Word 29.6KB)
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資料5 第3次かすがい男女共同参画プラン実施状況報告書(概要版) (Word 50.4KB)
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資料6 第3次かすがい男女共同参画プラン実施状況報告書 (Word 221.2KB)
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資料7 第3次かすがい男女共同参画プランの改定について (PDF 85.0KB)
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資料8 市民意識調査の概要 (Word 19.3KB)
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資料9 市民意識調査票案(一般向け) (Word 238.0KB)
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資料10-1 市民意識調査票案(高校生向け) (Word 141.0KB)
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資料10-2 市民意識調査票案(中学生向け) (Word 143.5KB)
7 議事内容
議事に先立ち、委嘱状の交付、会長、副会長の選出及び諮問を行った。
⑴ 男女共同参画施策の推進状況について
【加藤主査】
資料5、6に基づき説明
【石原委員】
女性の登用率が低い審議会はどこか。
また、今年度はどう改善していくか。
【長縄課長】
女性のいない審議会は3つ。胃内視鏡検診運営会議、町名等審議会、緑の審議会。
胃内視鏡検診運営会議は 、一般社団法人春日井市医師会の代表、一般社団法人春日井市医師会が推薦する医師、春日井市民病院の医師で構成するよう要綱で定めている。要綱には委員を選任する際に、性別を指定するようなことは定められていないため、男性医師が選ばれている。
次に、町名等審議会は、市議会の議員、公共的団体等の役員又は職員、学識経験者、市職員で構成するよう条例で定めている。そのうち市議会議員3名のうち全員が男性議員。
最後に、緑の審議会は、識見を有する者、市議会議員と条例で定めている。 市議会議員3名のうち全員が男性議員。
市議会は32人の定数だが、その中で女性議員が4人しかいないため、女性議員が選出されるのが厳しい現状。審議会等への女性の登用率について、目標値にはまだ届かない状況。しかし、毎年少しずつではあるが、目標値に向かって増加傾向である。
【石原委員】
数値目標について、前年度比較の記載はあるが、目標に対しての比較の記載が必要ではないか。
【長縄課長】
目標値に対する比較も必要と考えるが、5年間のプランの期間で目標値に向けて徐々に改善をするため、前年度と比較も重要なため記載している。
【石原委員】
市男性職員の育児休業取得率の目標は100%であるべきではないか。
【長縄課長】
市男性職員の育児休業取得率は増加傾向ではある。
取得した職員は18名。この中で一番長く取った職員で約4か月が1名、約3か月が1名、約2か月が3名、約1か月が9名、約2週間が3名、2日間が1名。平均で40日。
目標値については、プラン改定時に見直しをする。
【石原委員】
関係各課やボニター、町内会にとって「多様性支援班」はどのような役割なのか。
【小嶋課長補佐】
避難所運営の際に性別にかかわらず、多様な視点を取り入れるよう、確認する役割である。
【石原委員】
昨年度から男女共同参画課が多様性社会推進課に名前が変わったが、市民は「多様性」という言葉の意味を分かっていないように感じる。今後どのように、多様性の理解を市
民に広めていくか。
【長縄課長】
多様性社会推進課の事業について、性別や国籍に関する面での多様性を推進しているのが現状。それぞれの事業で市民向け講座等を行うことで市民への周知を図っている。
また、人権の業務も担っているので子どもや障がい者等幅広い分野をカバーできている。
【澤田副会長】
目標値に関する議論は毎年出ている。目標値を設定することや、目標値に向け数値を上げる取組をすることは必要だが、現状には改善が厳しい部分もある。現実を踏まえたうえで、どのように向き合っていくべきかを考えていくことが、建設的な議論になる。
【岡田委員】
一般行政職とは誰のことを指すか。
【足立部長】
一般行政職とは、保育士、医療従事者や消防などの職種を除いた市の職員のことを指す。
【岡田委員】
市の職員の一般行政職の女性割合はどのくらいか。
【加藤主査】
一般行政職員全体で1054名。そのうち315名が女性職員。女性職員の割合は29.9%である。
【岡田委員】
全体の30%ぐらいの女性が働いている中で、目標値が半分は低く感じる。
男性職員に比べて半分ぐらいの可能性でしか管理職になれないというイメージに繋がってしまうのでは。次のプラン改定時に数値の見直しが必要。
【岡田委員】
セミナー講師や相談員を選ぶ際、性別は意識しているか。
【長縄課長】
女性の悩み相談員は女性対象であるため、同性の方が相談しやすい観点から女性相談員を採用。セミナー講師については、セミナーの内容を見て選定しているため、性別では選んでいない。
【岡田委員】
研修やセミナー等に参加すると、男性が講師をするのに対し、女性は司会をするなどの役割分担が未だに見受けられる。参加者からすると、男性は前に立ち、女性は補助する役割だと無意識のうちに認識してしまい、アンコンシャス・バイアスに繋がる可能性があるため、セミナー講師選定の際に配慮が必要。
【古賀委員】
PTA会長は男性が多い現状。女性が参画しやすい環境を整える必要がある。
自治会も同様、地域差もあるが、男性が多いのが現状。優秀な女性もいるので、自治会長をしやすくなるような意識改革も重要だと考える。
【加野会長】
PTA会長や区長は男性というのは習慣的なものがあると感じる。
男性がPTA会長、女性が母親代表など、PTAにおける男女の役割分担があるのが現状。
【古賀委員】
数年前に母親委員という名前から家庭教育委員になって、男性が参画できるような流れができた。少しずつではあるが、変化を感じる。
【岡田委員】
他の会議に参加した時に男性の職員ばかりで参加しづらかった。社会全体で男女が参画できる環境整備が必要と感じた。
【長縄課長】
小中学校のPTA会長の女性の割合がプラン中で参考指標となっているのは、地域の事情や背景があり、一概に目標値を設定できないという理由から、参考指標としている。
【石橋委員】
市の男性職員育児休業取得率について。部署によって、取りやすさや取りづらさはあるか。
【長縄課長】
どの部署の職員が育児休業を取ったかは把握していないが、部署によって、繁忙期が存在するため、偏りはあるように感じる。
【石橋委員】
育児休業を取得した職員のフォローは残った職員がしているのか。
【長縄課長】
女性職員は取得期間が長いため、補充として職員が配置されるが、男性の場合は短いため補充はない。周りの職員がフォローしているのが現状。
【石橋委員】
女性は取りやすくなったように感じるが、残った職員へのケアがないと男性職員が取得するにはまだ課題があるように感じる。
【古賀委員】
一般の方の男性の育児休業取得率はどのくらいか。
【足立部長】
2023年度の男性の育児休業職率は30.1%。
【古賀委員】
やはり市に比べると少ない。取りづらい状況である。
市だけでなく、社会全体で子育てできる環境を整備する必要がある。
【松下委員】
市の男性職員の育児取得促進のため、人事課は何か声掛け等はしてるか。
【長縄課長】
人事課から毎年、休暇等取得促進の通知が出ている。
通知の内容で所属長は積極的に取得させるよう記載がある。
【松下委員】
小牧市では男性で育児休業を取得する人が増加傾向。
男性が進んで取得をするというより、配偶者の要望により取得している方が多いように感じる。
愛知県ではイクメン休というのが存在する。
【加野委員】
市の男性職員の育児休業取得率の算出方法はどのように出しているか。
【長縄課長】
育児休業を取得した男性職員の数÷0歳から3歳の子どもを持つ男性職員の数×100で算出。
【加野会長】
女性のいない審議会等の数について。
3つ、女性のいない審議会があるが、市議以外にも公共団体や学識経験者から委員を選ぶことはできないか。
【長縄課長】
それぞれ要綱や条例で団体を指定しているところもあるが、団体を指定ないところもある。
【石原委員】
はるかを全戸配布にしてほしい。
【長縄課長】
はるかを全戸配布する代わりに、広報の特集ページを増やす。
⑵ 第3次かすがい男女共同参画プランの改定について
【加藤主査】
資料7に基づき説明
【澤田委員】
今回のプラン改定はフルモデルチェンジかマイナーチェンジか。
【加藤主査】
マイナーチェンジである。
⑶ 市民意識調査項目について
【加藤主査】
資料8、9、10-1、10-2に基づき説明
【石原委員】
質問内容は前回から変更はないか。
【加藤主査】
前回からの変更はないが、回答率を上げるため質問数を減らした。
【石橋委員】
中高生の対象の抽出はどのように行うか。
【長縄課長】
春日井市内全校を対象。中学2年生及び高等学校2年生を対象に各校任意のクラスで調査を実施。
【岡田委員】
「優遇」「平手で打つ」という表現があるが、中学生に伝わるか。
【加藤主査】
質問項目の表現については、教育委員会や各高校の校長に確認済み。
上記のとおり令和7年度第1回春日井市男女共同参画審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席委員1名が署名する。
令和7年7月4日
会 長 加野 泉
署名人 澤田 裕之
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