平成30年度第1回男女共同参画審議会議事録

ページID 1014636 更新日 平成30年9月6日

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1 開催日時

平成30年7月10日(火曜日)午前10時~午前11時45分

2 開催場所

春日井市役所 第3委員会室

3 出席者

会長

愛知淑徳大学非常勤講師           松田照美

副会長
愛知県弁護士会                   山内益恵
委員

春日井市小中学校PTA連絡協議会副会長   久野布味代

中部大学人間力創成総合教育センター

教職課程教育プログラム専任講師      澤田裕之      

公募委員                   鈴木照子

春日井商工会議所事務局長             鈴木夕雪

公募委員                       二村 勲

かすがい女性連盟代表理事           丸山真由美

連合愛知尾張中地域協議会副事務局長    水谷幸一

事務局

市民生活部          部長    野村英章
男女共同参画課        課長    林 一元
男女共同参画課        課長補佐  勝 千恵
男女共同参画課        主査    原口幸恵

4 傍聴者

 1名

5 議題

  1. 男女共同参画推進の実施状況について
  2. 春日井市DV対策基本計画(第3次)について
  3. その他

6 会議資料

議題1 男女共同参画推進の実施状況について

原口主査

 男女共同参画推進の実施状況について説明

水谷委員
 2ページ、LGBTとはどのようなもので、どのような研修ですか。
林課長
 性的マイノリティである、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字をとった名称です。
原口主査
 昨年度、初めて職員に対し研修を実施しました。その時は名古屋でLGBTの方への理解について活動しているNPO団体の代表の方にお話をしていただきました。また、今年度は5月1日に教職員に対しても研修を行いました。
丸山委員
 4ページ、 27 -2.子育て支援施設の充実とあります。保育園など利用児童数の記載があります。これだけたくさんのお子さん、家庭が助かった、ということだと思いますが、逆に利用できなかった方が問題になると思います。春日井市は 待機児童数ゼロと伺ったことがありますが、現在はどうなのか。待機児童数ゼロと言っても第1希望に入れなくても、他の園で受入ができた場合、それを断っても待機児童とはならないという状況を伺ったことがあります。子育てしている家庭のサポートという観点からすると、利用できなかった方が大変であろうと思います。小学1年の壁、と言われるように保育園には夕方まで預かってもらえるが、小学生になると午後2時か3時には家に帰ってくる。学童保育所に預けられないとなると、多くの家庭では母親が仕事を辞めるか制限するかという話になります。児童数が多い小学校区では、小学校2年生3年生になっても学童保育所に入れないという現状があります。利用できなかった方が問題なので、その辺りの検証ができれば良いと思います。
林課長
 待機児童数については 、最新の状況について把握していません。学童保育の利用についても把握しておりませんので確認いたします。 項目としては、来年度に向けて検討させていただきます。
丸山委員
 各施設で行われている講座の内訳が男女別の記載になっています。子どもについて男児、女児の内訳が表示されていますが、部分的にはまだ男女別になっていない記載があります。職員の方への意識付けという観点からも、極力男女別のデータをとっていただけるとありがたいと思います。その上で色々な分析ができると思います。男女別になっていない部分について、ぜひ男女別の記載にしていただけるようお願いいたします。
松田会長
 以前に比べて男女別で記載していただいています。これからもお願いいたします。
澤田委員
 2ページ、課題2についてです。男女平等の視点に立った教育・学習の推進とあります。男女平等という平等の概念について、どら捉えるのか。平等をどう捉えていくのか、フォーカスしていくことが必要です。そこにフォーカスしていかないと、根っこの部分に光が当たらない気がします。この時間で結論が出る問題ではありませんが、考え続けていく必要があると思います。
 初任者研修における社会体験型研修とあり、保育園研修の実施と記載があります。文科省では教職員の初任者研修で実践力を身につけるように法律で決まっています。教師の授業力や使命感を養成していくと位置づけられています。 社会体験型研修は初めて聞いたので何をやっているのか教えてください。
林課長
 小中学校の教職員の初任者が保育学習を体験するという内容の研修です。子育ての喜びや苦労を学び、性別的な役割分担意識がなく男女が協力して子育てに取り組むということを学ぶ場と位置付けています。3班に分かれ、ひと班2日間ずつ保育園で研修を行っていると、報告を受けています。
澤田委員
 乳幼児に対する育児を体験して、小中学校の現場に生かすところが必要になってきます。経験した育児の大変さや重みを子ども達に伝えるのですか。
林課長
 教師が授業の中で、どう活かしているのか把握はしていませんが、子ども達に何かしらの形で伝えていると思います。
丸山委員
 保育士への研修の実施の欄で、園児の保護者に市男女共同参画課で作成したDV防止啓発カードを配布したと事業があがっています。これは、保育課から男女共同参画に関する事業ですと、報告があがってきているとは思いますが、保育士の研修にならないと思います。事業に対して効果を出しているのか、という観点からすると疑問に感じます。すり合わせのチェックがなされているのか気になりました。
松田会長
 保育課から事業実績としてあがってきたものを記載されたのですか。
林課長
 はい。そうです。
丸山委員
 一歩進んで働きかけがあるといいと思います。
林課長
 市の保育士の研修につきましては、新規採用職員研修や3級職員研修の中で男女共同参画研修を実施しており、その中でDVについても学んでいます。保育課に代わり人事課が行っているような状況です。
澤田委員
 保育士の意識啓発を推進したとあります。家庭支援については、保育士がひとりで抱えることではないというルールがあります。保育士の意識啓発は大事ですが、園全体、園長、管理職研修を充実させ、保育士ひとりで抱え込まないように、問題は園全体で解決しなければならないことをもう少し入れたほうが、保育士ひとりだけでは難しい問題です。感覚としては園全体で取り組む課題というようにしていただくと、 保育士の身も助かると思います。
林課長
 管理職向けの研修も行っております。 それを受けまして、 園長等から職場研修で保育士に伝え、園全体で取り組む意識付けを引き続き行っていきたいと思います。
松田会長
 男女共同参画課の立場から、様々な情報提供をしていただけたらと思います 。
二村委員
 LGBTに関する相談内容はありましたか。
林課長
 昨年度に関してはありませんでした。 
二村委員
 LGBTについて最近よく耳にします。LGBTについての対策の表記がないため、春日井市での実態が見えません。
林課長
 当事者の方と接したことが、あまりありません。職員研修において、実態や当事者が持つ悩みをお聞きして、接し方など勉強したいと思っています。
松田会長
 良く聞く話ですが、何かの申請書にある性別欄をなくして欲しい、といった話を聞きますが、春日井市ではそういった要望はないですか。
林課長
 性別欄をなくす話はありません。レディヤンや公民館、ふれあいセンターでの講座を受講される方の性別を聞く必要があるのか、という議論は出ています。
鈴木(夕)委員
 相談件数の中で男女の内訳はわかりますか。女性から男性に暴力を振るうこともDVですよね。
林課長
 女性943件、男性が206 件です。この中には他課他機関連携の件数も入っています。純粋な男性からの相談は36件でした。内10件が妻からの暴力の相談でした。
丸山委員

 8ページに今後については、要望に応じて実施するか検討する、とあります。男性相談と銘打った相談窓口を行うか検討しているということですか。

林課長
 DVに関しては、加害者が成りすまして来る場合もあります。名古屋法務局の人権相談、名古屋市、豊田市で行っている男性相談を御案内しています。
松田会長

 男性相談については検討課題ということですね。

久野委員
 子どもについては、学校での心の相談室などで家庭での声を吸い上げると思いますが、実際に子ども達の被害にあっているという声を拾い上げて解決まで導くようになっているのですか。
林課長
 毎月1回、子ども政策課において「子ども若者総合支援地域協議会要保護児童対策部会」を開いており、関係各課、学校、児童相談センター、警察等で情報共有を図っています。
松田会長
 9ページ、子どもの人権意識を啓発するための「人権教室」を実施したとあります。どういった方がどういった内容で教室を行っているかわかりますか。
林課長
 人権擁護委員の方が子どもにもわかりやすいように学校に出向いて、教室を開いていると聞いています。
丸山委員
 実施した小学校4校と記載があります。ごく一部の子どもしか人権教室を受けていないということでしょうか。状況を把握していますか。
林課長
 そこまでは、把握しておりません。
丸山委員
 せっかくなので、より多くの子どもに平等に受けてもらいたいと思いました。

議題2 春日井市DV対策基本計画(第3次)について

原口主査
 春日井市DV対策基本計画(第3次)について説明
二村委員
 同行支援の実施というのはどういうことですか。
 
林課長
 行政機関の手続きに不慣れな方が多いと思いますので、警察への捜索願の不受理届けや、市民課への離婚届の不受理届などの手続きに職員が一緒に同行することを指します。
二村委員
 先ほど「相談員等」にすると言われましたが、はっきり職員と明記した方が明確になると思います。
松田会長
 これからの計画づくりに反映させてください。
 
澤田委員
 加害者に対する取組みは、なぜ削除したのか教えてください。
 
林課長
 自治体レベルでは、加害者に対する加害者更正プログラム等は難しいので、国の情報収集にとどめているのが現状です。加害者と接触するのは怖い部分でもあります。抹消するのではなく下のレベルに下げて取り組んでいきたいと考えます。
澤田委員
 人権を考えたときに、DVをしてしまう人物は自己愛性パーソナリティ障害というのがあって、幼いときに虐待や精神的抑圧を受けていて、親になったときに同じような虐待をしてしまう。人格的な見えない精神的な悩みを抱えるケースがあります。改善できる部分もありますが、医療的なレベルではないと難しいレベルです。加害者の人権もあるのかと、複雑に難しい問題だと思います。
林課長
 加害者にならないようにするために、若い頃からの教育として、デートDVセミナーを市内の高校や大学等に対し実施し、被害者、加害者にならないような取組みをしています。
松田会長
 自治体レベルで、何ができるのか調査研究していくことになると思います。明確なものがまだ確立されていないのが現状ですね。
久野委員
 小中学校から教育をすると思いましたが、高校や大学生を対象にデートDVセミナーを行っているのですね。それがDVにあたるという知識がないままやり過ごしてしまい、大人になった時に子どもの時に受けた虐待が原因で影響がでるのであれば、小学校、中学校からしてもいいのではないですか。
林課長
 中学校には、デートDVのパンフレットを配布しています。小学生については教育できていません。先生方の考え方もありますので検討させていただきたいです。
松田会長
 ご意見を踏まえて、計画の中に活かしていただきたいと思います。
 
山内副会長
 相談員の資質向上は大事だと思います。一時保護等になるケースは実はたくさんあるけれど拾いきれていないのでは、と心配しています。行政に相談しているのに何もフォローもされていないケースが何件か体験しています。必要か必要でないのか、客観的に第3者が判断してアドバイスをするという最初のファーストコンタクトが大事であったりします。相談員の資質は大事だと常々思います。最近は労働条件がかなりこま切れになっており、専門性を積み重ねていけないのではと危惧しております。春日井市ではどうなのかお伺いしたいのと、相談員は専門性を積み重ねることができる手立てがあるのか。
林課長
 春日井市では2名体制で相談を受けています。様々な研修に機会あるごとに参加してスキルアップを図っております。職員に対しては男女共同参画課のDV相談を紹介していただくように研修や連絡会議等で周知を図っておりますので、フォローができていると考えています。
山内副会長
 相談員の方の勤続年数はどれぐらいですか。
林課長
 ひとりが3年目、もうひとりが2年目です。
山内副会長
 個々の方が、色々な研修に出られていても、その方が退職されると承継されていかないところが問題になっているように思います。なんらかの手立てができないかなと思います。
松田会長
 相談員等の資質向上の中に入っていくことになりますね。相談担当者への支援の充実と事業になっていますから。どういったことがあるのか考えていく必要がありますね。
 

議題3 その他

次回開催について説明

 上記のとおり平成30年度第1回春日井市男女共同参画審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席委員1名が署名する。
 

平成30年8月10日

                                      会長  松田照美
                                      署名人 久野布味代

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市民生活部 多様性社会推進課

電話:0568-85-4401
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