平成23年度第2回男女共同参画審議会議事録

ページID 1007253 更新日 平成29年12月7日

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1 開催日時

平成23年6月30日(木曜日)午前9時30分~午前11時30分

2 開催場所

春日井市役所3階 行政委員会室

3 出席者

会長
名古屋学院大学講師 松田照美
副会長
南山大学教授 沢登文治
委員
かすがい女性連盟代表理事 石原美恵子
中部大学教授 笠井尚
公募委員 鬼頭真理子
公募委員 鈴木良和
弁護士 野田葉子
春日井市小中学校PTA連絡協議会副会長 大田幸子
欠席
連合愛知尾張中地域協議会事務局長 加藤清光
東海学園大学非常勤講師 山尾美香
事務局
男女共同参画課 課長 長谷川敦
男女共同参画課 課長補佐 吉川栄子
男女共同参画課 主査 牧野陽子

4 傍聴者

5名

5 議題

  1. かすがい男女共同参画プラン(改定版)実施状況報告書について
  2. 春日井市DV対策基本計画実施状況報告書について
  3. 新かすがい男女共同参画プランについて

6 会議資料

7 議事内容

議題1 かすがい男女共同参画プラン(改定版)実施状況報告書について

吉川課長補佐
資料1~3及び参考資料(事前提出意見等)について説明。
石原委員
本日差替えで配布された、「審議会等委員の過去の登用状況について」は、ここ4年間下がり続けていることに対し、10年前より登用率が上がっているという言い訳のように感じました。何とか目標の30%に近づけて欲しいと思います。
松田会長
女性比率が少ないところは傾向があったりします。そこにどのようにアプローチしていくかということだと思います。
沢登副会長
資料2で、(イ)その他については30%をクリアしていますが、表に出すのは(ア)法令・条例に基づくものですので、そちらの改善をお願いしたいです。
石原委員
(1)法令・条例に基づくもの の防災会議が、委員数46名のうち女性が5名となっています。このような状態では、女性特有の悩みが会議で、出てこないということがあります。引き続き女性の委員を促進するようにしていただきたいと思います。
松田会長
国の第3次基本計画にも取り上げられていますので、市民安全課に任せるのではなく、男女共同参画課からもアプローチをしていただきたいと思います。

議会2 春日井市DV対策基本計画実施状況報告書について

牧野主査
資料4について説明。
鈴木委員
セミナーの開催や研修などで、予算が0とありますが、どのように行っていますか。
長谷川課長
セミナーなどは、職員が講師を務めたり、県の事業を活用したりして予算の計上を必要としない方法で行っています。
鈴木委員
DV対策関係機関連絡会議も自前で出席ということですか。
長谷川課長
出席者が公務員ということもあり、職務として出席していただいております。
沢登副会長
5ページの2相談体制の充実で、夜間電話相談の開始がありますが、相談体制を充実させるために夜間も行い、昼間はやっていない、ということではないですよね。
長谷川課長
昼間も行い、延長で夜間も行うということです。
沢登副会長
同じく2相談体制の充実で、22年度と23年度予算を比較すると激減していますが、どのような理由からでしょうか。
長谷川課長
相談員の人件費を担当課で支払っていたものが、人事課から支給されるようになったためです。
松田会長
要望も含めて、その他のご意見はいかがでしょうか。中部大学では、若い人たちを対象としたDVセミナーにご協力をいただいておりますが。
笠井委員
DVセミナーの内容の改善をどのように考えておられるのか。教職課程の学生が対象なので、実際に行っている研修を学生に見せることも重要かと思います。
長谷川課長
内容については、対象者に分かりやすいように調整をとらせていただきたいと思います。
松田会長
研修内容を共有化していくことが大事だと思います。より実効性を高めるためにも、意見を照らし合わせながら、よりよく共有化していくことをお願いしたいと思います。
野田委員
別紙1を見ますと、講師が市のDV相談員の方ですが、どのような実績があり、資格を持っているのか、固定の方か、何人かで分担しているのかなど教えてください。
長谷川課長
DV相談員1名で対応しており、県の相談員の経験があり親業インストラクター等の資格を持っております。
野田委員
その方はできた方だとは思いますが、内容によっては、もう少し知識や経験を有した人で対応してはと思いました。
松田会長
努力していただきたいと思います。
石原委員
11ページの3子どもへの支援ですが、教育関係者への研修が、23年度は未定とありますが、これは実施日が未定なのか、やるのかやらないのか未定なのか、よくわかりません。
吉川課長補佐
教育委員会と調整をしておりますが、実施するのかどうかを含め未定です。
松田会長
男女共同参画プラン(改定版)実施状況報告書については、市民意見公募を実施されるのですね。
長谷川課長
7月15日から1か月間、意見を聞く期間を設けております。
松田会長
委員の皆さんから出された意見や要望を主管課にも情報提供していただきたいと思います。

議題3 新かすがい男女共同参画プランについて

長谷川課長
資料5について説明。
松田会長
現行プランの反省を踏まえ、第1回審議会で新しいプランの目標は5つに組み替えることになりましたが、その橋渡しになる文章です。現行プランの6つの目標についての反省ということで、ご意見や修正、補足はありませんか。目標1と2についてお願いします。
鬼頭委員
目標1で『「はるか」を全戸配布してきた』とありますが、現在は全戸配布されていないので、「全戸配布を見直し」などと文章を修正した方がいいと思います。
松田会長
路線変更をしたことを明示してほしいということですが。
鬼頭委員
枚数を減らしても全戸配布できないのですか。
長谷川課長
全戸配布となると9万部必要になるので、現状では難しいです。
松田会長
いつから5,000部になったかということを明示する必要があり、今のままでは、誤解を与えかねないということです。さらなる啓発が必要だということで、方向性を見直していく必要があると思います。
鬼頭委員
目標値で『「はるか」を知っている一般市民の割合』を20%に設定してあり、目標値を達成したいのであれば、発行部数や新たな配布先を検討する必要があると思います。
石原委員
課題の最終行「こうした結果から、新プランにおいても引き続き」のあとに、「学習啓発が必要である」を、また、「男女共同参画社会に向けた」のあとに「新たな施策の実施により」を追加していただきたいです。
松田会長
最後の2行を具体的にしていくということですが、事務局いかがでしょうか。
長谷川課長
検討していきます。
松田会長
文言を具体的に明示し、イメージを作っていくことでお願いしたいと思います。数値目標についてはいかがでしょうか。
鈴木委員
目標2で「審議会等委員への女性の登用」はその気になればできることだと思います。「町内会・自治会長の女性の割合」は、人権を大事にすることや参画する意識は持ってもらいたいですが、目標値にこだわらない方がいいのではないかと思います。
石原委員
趣旨はわかりましたが、国も30%を目標にしていますし、10年後を見据えて計画を作っていければと思います。目標2 施策の現状 「しかし、社会活動団体などの・・・」を「しかし、登用率が低いままで停滞しているので、さらなる働きかけが必要である」とした方が、未来的思考でいいのではないかと思います。また、課題の4行目「意識調査では、その理由として・・・」を削除するか、「このように、春日井市審議会等委員への女性の登用促進要綱の内容の検討と確実な実施による女性委員の増加を進めること、役職者に指名する場合、副代表などの選出も視野に入れ、幅広い人選に配慮するように、組織に案内することに努めることが必要である」というような具体的な運用について触れてはどうかと思います。
もう1つ、審議会委員の公募にも女性が入っていないこともあるので、審議会の傍聴の手順を周知し、審議会を身近にすること、公募委員の増加など工夫が求められていると思います。審議会委員の基礎知識講座を開催してはどうでしょうか。
松田会長
非常に具体的な提案でした。課題の内容が曖昧で抽象的なまとめになっているので、もう少し踏み込んだ内容でという提案でした。
沢登副会長
この資料5は、どのような性格のものですか。
長谷川課長
今までの課題を整理するもので、内容を吟味し、新しいプランの課題に対応したものになるかと思います。
松田会長
要綱の見直し、内容の検討などの具体的なレベルを盛り込む必要があると思います。曖昧なままでは新プランも曖昧になってしまうので、ある程度の方向を明示していく必要があるのではないかと思います。新プランの課題はいつ出ますか。
長谷川課長
次回を予定しております。
野田委員
目標2 課題で、審議会委員の女性の登用状況と市の管理職に占める女性の割合が低い理由が2つ書かれていますが、低い理由は別々だと思いますので、理由を明らかに具体的に書かないと課題の解決の方法も見つからないと思います。
松田会長
まとめて一文で書いてしまうのは、不十分で問題を残すと私も思います。次の目標3・4に移ります。
鬼頭委員
目標3 施策の現状1~2行目。「男女が等しく家庭生活に参加するよう」を「家庭生活を担う」に、また、課題の下から3行目「男性の積極的に・・・」を「男性が積極的に参画し、男女が対等な構成員として、家庭責任を担っていくことが望ましい」というような文言に変えていただきたいと思います。
松田会長
「参加」しているのではなく、「担っている」ということですね。もう一つは非常に積極的、具体的に文言を変えるという提案です。男性が協力するのではないという姿勢の違いだと思いますし、男女共同参画には、そのようなスタンスが求められているのではないかと思います。
野田委員
目標3の数値目標に「放課後なかよし教室の実施率」と「小学校区における子どもの居場所設置率」が項目に入っているのがよく分かりません。家庭生活における男女共同参画に関してのことでしょうか。
長谷川課長
ここにあります数値目標は、現行のプランの構成に基づいてあげてあります。
鬼頭委員
目標4 課題の4行目。「また、・・・」の前に、「男性の長時間労働のために地域活動に係る時間を確保できず、人間関係の希薄化や無関心につながっています」という文章を入れてはどうでしょうか。
松田会長
次に「ワーク・ライフ・バランス」という言葉がでてきますので、長時間労働をちゃんと抑えておかないと、単に男性は地域にどんな活動があるのかわからないから参加していないということになりかねないです。
鬼頭委員
長時間労働が問題だと、ここに入れたいと思います。その後ろの分で「ワーク・ライフ・バランスについての理解を広め」を「ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて」、「男性の地域活動への参画を促進~の参画」は「参加」でいいと思います
石原委員
目標5 課題の6行目。「さらに家庭での・・・」の文章は削除していいと思います。逆に「ファミリーサポート事業の充実」を入れて、足りない部分を制度で補うような書き方がいいと思います。
松田会長
仕組みや制度を具体的に挙げ、ファミリーサポート事業や病児、病後児保育などを追加していくということです。
石原委員
企業に対しては、インセンティブなども取り入れることを触れていただければと思います。
松田会長
積極的な、具体的なものを取り込んでほしいということです。あまり曖昧では、発展性が乏しいのではないかと感じます。
鬼頭委員
ファミリー・フレンドリー企業に登録している市内事業所数が達成されていますが、新プランでは目標値を上げることはないのでしょうか。
長谷川課長
新しいプランについては、新たな目標値を検討していきます。
石原委員
新しい5つの目標の中に「人権が尊重される」というのがなくなっているので、「人権」についての言葉をどのように残すのかというのは、重要なことだと思います。目標6 課題の9行目「新プランでは、DV対策基本計画の・・・」の文章の後に、「DV啓発講座をもっと実施して欲しい」ということを入れて欲しいです。また、下から2行目「異なる事態」を「異なる健康上の問題」に代え、後ろに「新プランにおいては、リプロダクティブヘルスの視点から、女性の生涯を通じた心身の健康の支援が必要となります。また男女の健康のために、性差に応じた健康の維持の支援が必要となります。」と詳しくした方がいいと思います。数値目標としても、新プランでは「DVを人権侵害と認識した人の割合」を目標値にするなど、視点を変える必要があると思います。
鈴木委員
目標5 課題の下から4行目「男性の仕事優先の状態」はいらないと思います。男性の仕事意識が悪いわけではなく、社会の構造の仕組みに悪いところがたくさんあると思います。
松田会長
「就業における」というときに、個人のレベルに落とし込まないで、職場や就業の場を変えていくことを目標にした文章がいいということです。
本日、みなさんから現状と課題について、文章自体の方向性を見直すといったご意見がたくさん出されたと認識しております。この文章が新プランの基盤となることを考えると、専門部会で再検討していただくことが必要だと思いますがいかがでしょうか。
野田委員
目標5の数値目標ですが、男女雇用機会均等法の内容等を知っている一般市民の割合があるのならば、育児休業法などの認知度も入れた方がいいと思います。
松田会長
今回、いろいろ出た意見は、微調整のレベルではありません。文章自体の方向性に関わってくるものだと思います。専門部会でも検討して、次回の新プランの課題を提出するようにしたいと思います。
長谷川課長
文章、文脈については、非常に重要なことですので、しっかり吟味したいと思います。方向については、会長ともよく相談したいと思いますのでよろしくお願いします。
松田会長
根本的な問題に関わってきていると思いますので、再検討を踏まえ、新プランの課題を提示していきたいと思います。

8 その他

長谷川課長
今後の男女共同参画審議会のスケジュールについて説明。

上記のとおり平成23年度第2回春日井市男女共同参画審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席委員1名が署名する。

平成23年7月29日

会長 松田 照美
署名人 大田 幸子

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