令和元年度第1回男女共同参画審議会議事録

ページID 1018030 更新日 令和1年9月11日

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1 開催日時

令和元年7月19日(金曜日)午前10時00分~午前11時40分

2 開催場所

青少年女性センター 第1集会室

3 出席者

会長

名城大学人間学部非常勤講師         松田照美

副会長
愛知県弁護士会                   山内益恵
委員

春日井市小中学校PTA連絡協議会副会長     伊藤美和

中部大学人間力創成総合教育センター

教職課程教育プログラム専任講師      澤田裕之      

春日井商工会議所事務局長             鈴木夕雪

かすがい女性連盟代表理事           丸山真由美

連合愛知尾張中地域協議会副事務局長            水谷幸一

欠席

公募委員                     鈴木照子

公募委員                                                  二村 勲

事務局

市民生活部          部長    野村英章
男女共同参画課        課長    吉村典子
男女共同参画課        課長補佐  高橋真規
男女共同参画課        主査    原口幸恵

男女共同参画課        主事    大谷沙月

4 傍聴者

 なし

5 議題

  1. 男女共同参画推進の実施状況について
  2. その他

6 会議資料

議題1 男女共同参画推進の実施状況について

原口主査

 新かすがい男女共同参画プラン2012-2021(改定版)について説明

丸山委員
 資料2、10ページ、4-2「男女共同参画の視点に立った教育の推進」にある、男女混合名簿導入校についてですが、小中1校ずつ学校の特異性から学級で使用する名簿は作成していない。とあります。以前は全校男女混合名簿が導入されたと伺いました。どういった理由なのか把握していますか。
原口主査
 尾東小中学校が新たに設置されました。特異性があるため混合名簿を作成していないと伺っています。
吉村課長
 ご家庭等に事情があるお子さんが通う学校になります。支援が必要な期間に通う学校ですので、混合名簿の作成はしていません。
鈴木委員
 概要版の3ページ、18-1では女性消防団員数が増加したとあります。定員数が増えたことによる増ですか。
松田会長
 定員が増えただけでは、なかなか増えませんが、そのあたりについて私も知りたいです。
原口主査
 女性消防団員数の定員が概ね10名になりました。中部大学機能別分団を新たに設けたため、その団員も含めて17人になります。
松田会長
 応急手当普及員につきましても、同様な状況ですか。
原口主査
 普及員につきましても、積極的に女性を登用していると伺っています。
吉村課長
 事業所や保育園などで普及員の講習会を行います。災害時において女性の視点が重要になっています。女性を含めて対応できる人を増やそうと力を入れています。
松田会長
 事業所に働きかけたり大学と連携したりということですね。頼もしい数字と思いました。
水谷委員
 概要版の2ページ、9-1で審議会等への女性委員の登用率についてですが、女性枠を何人、と登用するのか、各団体に対して男女の差をつけずに登用するのか、どのような登用の仕方ですか。
吉村課長
 市の目標といたしましては、すべての審議会等のトータルで考えて目標30%としています。具体的に10名定員のところを3名は必ず女性にというのは、なかなか難しく、例えば建設部系などの審議会ですと男性中心社会のところで、女性の委員になっていただける知識を持った人自体少なくなります。例えば女性が少ないときにご配慮していただけるような団体に対して女性の委員の推薦をお願いしたい、とお声がけしたり、公募委員を女性と男性を対等に採用するよう配慮しています。
水谷委員

 女性枠があるわけではないのですね。組合ですと、女性枠があり女性何名と依頼があったりします。男性が多い企業ですと、そこから女性を拾い上げるのは難しいです。

松田会長
 積極的にやらないと上がらないです 。意識して進めることが必要ですね。
山内副会長
 枠の撤廃の前に、大きめの枠を作って、そこを満たすところから始めないといけないと思います。目標値だけで近づいていけるのかなと思います。
松田会長
 関連して質問させてください。数値目標の一覧では女性委員のいない審議会等の数が3となっています。この3つはどういう審議会ですか。
吉村課長
 資料が今手元にございません 。
松田会長
 どういう審議会かについて把握することが、女性ゼロの審議会をつぶしていく条件になります。議事録の確認の際に教えてください。
丸山委員
 資料2、23 ページ、10 -2「職業能力の開発・向上」で、次の研修を受講し、助成を行ったとあります。春日井市から助成を行ったという意味だと思いますが、一部でも女性の活躍 、女性の活用に関する内容がありますか。 内容までは把握しているのかお聞きしたいです。活用方法について有効性があるのかどうか。
松田会長
 中身についてですね。
鈴木委員
 「4.商工会議所又は商工会が実施する研修」については、女性に特化した研修はないです。新入社員研修だとか管理職対象としたものとかです。そういう視点では、この年度に限ってはなかったと記憶しております。女性向けのセミナーを開催しなければいけないと思いました。
丸山委員
 女性連盟は春日井市から補助金をいただいています。費用対効果とか厳しく言われる御時世です。これだけの補助金を支払って効果がないのは残念です。そういうところまで一歩踏み込んでいただきたいと思います。
松田会長
 ぜひご検討いただけたらと思います。
澤田委員
 資料2の22ページ、施策内容で「女性が培ってきた力を様々な分野で発揮できるよう」と一文があります。女性が培ってきた力は、どういうものがあるのかわからないです。男性が培ってきた力もあるのですか。女性が培ってきた力を審議会やボランティアや研修で活かしてほしいということだと思うのですが、何を期待しているのですか。女性が培ってきた力とは男性にはないものですか。
吉村課長
 男性の視点、女性の視点があります。視点の違いを期待してこういう表現をしています。母乳を与えるのは女性、産むのは女性という性差があります。そういったときに建物ひとつ作るにしても、男性には気づかない、女性として意見が活かせる部分があります。
澤田委員

 男性でも女性の立場に立って考えようとしている男性はいます。視点や観点を研修などの機会でメインに据えられる研修活動があると再認識できます。女性が培ってきた力を整理して、それを軸に研修等に落とし込んでいくと、目に見える形で動くと思います。30%という人数合わせではなくて、内容も充実させていくと実際に形になって成果として現れると思います。

松田会長
 多様な生活背景とか、様々な成育歴だとか反映させていきたいということだと思います。女性が、男性が、とだけにとどまらず外国人の方もいます。多様な人々の視点を入れていくということが、今後の課題になると思います。LGBTの議論も出てきています。男女の枠組みがだんだん変わってきていると思います。
丸山委員
 プランの中で数値目標が設定されています。目標年度までに目標を達成するのがこのプランの目標ですよね。これがすべてではないですが、達成できそうなものもあれば、まだ全然達成できそうもない項目もあります。全部達成するつもりで実施状況報告書を作成し、毎年検証しているのですよね。各部門で男女共同参画に関する事業を洗い出していると思います。事業に対する自己評価がABCとありますが、実施することができて、そのうえで効果があったのか、なかったのかという視点も非常に大事と思っております。目標達成する気があるのか率直な思いです。市民の意識はなかなか変わらないので、あと数年で意識を変えることは、なかなか難しいです。何かやらないといけないという思いは個人的にもあって、そこを今後変えていかないといけないと思います。女性委員の割合や女性委員のいない審議会はあともう一歩です。
吉村課長
 目標値と現状値を比較すると、今の段階で厳しい部分があるのも事実です。女性がいない3つの審議会は、活躍している女性が少ない分野であり、現状では客観的に見てもやむを得ないと感じます。しかし、当課としては働きかけをしています。また、市としては、市民に対しての啓発が中心になります。目標値に現すのが難しいのが現状です。何かアイデア等ございましたら、教えていただきたいと思います。
澤田委員
 それであれば、評価の基準が足らないです。学校では、自己評価、学校関係者評価、第三者評価と3つの評価をしています。自己評価は自分たちで考えて評価します。学校関係者評価はPTAや地域の人たちからの評価です。第三者評価はまったく関係ない学者が成果の評価をします。そこでPDCAサイクルで回します。評価の基準が足らないと思います。学校関係者評価でしたら、学校関係に関するところだけで市の取組みに関する評価をしてもらう。第三者評価であれば、第三者評価委員会を作って評価してもらう、おそらく自己評価が一番高いと思います。第三者評価からみると、かなり低くなります。低くなるからダメではなくて、次なる改善の視点が生まれます。評価の基準が全体的に欠けていると思います。数値が伸びないのは鈍化している。7年経っても伸びないということは、厳しい評価の第三者の目、せいぜい関係者評価はしていくべきだと思います。啓発が保護者だったり子どもたちに届いているのか。検証しないと次に活かせないです。場合によっては耳が痛い結果が出ますが自分たちの観点が変わります。評価基準が欠損していると個人的には思います。
松田会長
 評価の軸がやった、やらないだけでは不十分です。効果の検証があるのか、不十分です。この議論は昔からありました。この評価の仕方だけでは前に進んでいかない。審議会のメンバーも含めて、工夫、検討をしていかないと動いていかないと思います。審議会等女性の登用率が29.7%は、他市に比べると低いです。35%とか40%を目標に掲げているのが普通です。30%では残念な状況です。そろそろ転換期ではないかなと考えております。
丸山委員
 資料2の19ページ、6-2「保育士への研修の実施」とあります。「教員・保育に携わる者や市職員などに対する男女共同参画意識の浸透」とありますが、啓発カードを配布したとあります。昨年の審議会でも、これは保育士への研修にあてはまるのか、意見を申し上げました。啓発カードを保護者に配ることはいいことです。DVについて理解してもらうということでは効果があると思います。ここであがってくる時点で担当者の意識はどうなのか、この事業でこの内容をあげるのがどうなのか。昨年意見を申し上げて何も変わっていない状況がすべてに繋がると思います。せっかくなので目標を達成してもらいたいです。
松田会長
 それに限らず、工夫しつつできないか、という審議会からの提案です。
原口主査
 春日井市DV対策基本計画(第2次)について説明
鈴木委員
 DV相談のうち、男性からの相談件数はわかりますか。
吉村課長
 989件中男性からの相談は122件です。これは延べ件数です。電話相談は匿名の方もいますが、実人数は23名ほどとなります。
松田会長
 女性も延べ人数になるので、人数的には絞られるのですね。
吉村課長
 面接とオンラインは実人数の把握ができており、男性9名全体で140名と把握しております。
松田会長
 電話の件数は、庁内連絡調整の件数も含まれているですか。
原口主査
 はい、含まれております。
山内副会長
 女性の悩み相談では、510件の内DVは7件とあります。このDVという定義はどういう定義ですか。相談の内容からして、DVと判断するのですか。すごく少ないと感じました。
原口主査

 相談員の受け手の判断です。相談の入口の時点でDVという申出があった場合は、DV相談に繋ぐ形をとっています。相談者が女性の悩み相談で来たが結果としてDVだった、夫からの暴力や言葉の暴力があったというような内容であった場合、相談員の判断でDVとして数字をあげさせていただいています。

山内副会長
 相談者が電話をかける時点で、かなり選別できているイメージですね。
松田会長
 相談員の判断と本人の申し出の両方で件数をあげている理解としてよろしいですね。
松田会長
 資料3、5ページ、今年度に民生委員児童委員を対象として研修を実施予定とあります。どういった方が講師を務めるのですか。
原口主査
 愛知県を通じて講師派遣の依頼をしています。講師の方は民間支援団体の代表の方が来ていただけると、報告を受けています。
水谷委員
 外国人の相談についてですが、30年度は何件ぐらいありましたか。
吉村課長
 DV相談では、延べ12件ありました。
水谷委員
 どこの国の人が多いですか。
原口主査
 フィリピンの方が多いです。一時保護をした方の中には、フィリピン人、中国人、ベトナム人、ルーマニア人と多様な国の方がいらっしゃいました。外国人だからと言って支援の手が行き届かないというようなことがないように、今年外国語版啓発資料を作成しました。
松田会長
 通訳の問題も出てきます。小牧市は外国人の相談が多いと伺っております。通訳も配置されていると伺っています。件数も多いようです。
吉村課長
 春日井市でも、市民活動支援センターを通じて通訳派遣をしております。ご予約していただければ通訳ボランティアが同席して面接が可能となります。
松田会長
 これから、そういった話が出てくると思いますので研究されるといいと思います。
山内副会長
 相談員は大事な資源です。相談員の待遇改善、働きやすい環境の整備、検証をしていただきたいと思います。相談員の精神的負担も非常に大きいと思います。配慮をお願いしたいと思います。
松田会長

 考えていただいてることが、働く側にとってはうれしい 、安心すると思います。小さなことでも積み重ねてき、相談員に対する処遇がほしいと思います。

山内副会長
 相談員の継続年数からして働きやすい環境なのか見えてきます。 一時保護する場合、弁護士とペアで動くこともあります 。DVの知識がわからない方であると相談者の方が困ります。
松田会長
 要望ですね。
丸山委員
 現在、相談員は足りているのですか。
吉村課長
 定員は満たしてますが、退職予定の方がいますので募集をしています。
丸山委員
 事情もありますでしょうが、 継続して働いていただけるといいですね。

議題2 その他

原口主査

 資料4及び次回開催について説明

松田会長
 事業の量が膨大ですし、他の部署、課に関わる事業が多数あります。事業の実情を把握するためにも、直接他の部署の方にお返事をいただきたいです。来ていただくとありがたいですが、それが難しいのであれば、事前に質問を受付して担当部署に回答していただく、男女共同参画課だけで閉じて運営するのではなく、他の部署に関わっていく取組でございますので、他の部署へのアプローチ、フィードバック、連携、そういった形での審議会での質疑をしたいと考えます。ぜひ、関連する部署の方に来ていただきたいです。
山内副会長
 他の部署の質問等出ました。他の部署の方にこういった質問が出たことを関係部署の方にお知らせいただいて、フィードバックしていただければ、次の審議会のときに対応していただいたのかがわかります。専門性が高く難しいという事情も伺いました。各審議会にもお問い合わせしていただいて、女性が0名の審議会がなくなりました、というのはポイントになると思います。進んでいるというイメージ戦略にもなります。次の3月のときなのか、議事録ができたときなのかわかりませんが、ご対応していただけたらと思います。
伊藤委員
 PTAでは母親委員会があります。母親委員会の名前が問題あると言われています。各学校から母親委員を出していただいて、組織されています。父親が母親委員に立候補されていいのかという議論があります。いいと思うのですが、名前が時代にあっていないのではないかと言われています。どのように改善すればいいのか、PTA連絡協議会の会長も頭を悩ませています。どこに相談すればいいのか。そのようなことが話題になっています。
松田会長
 時代の変化を感じました。PTAに関しては、どこの課が所管していますか。
吉村課長
 学校教育課が担当です。
松田会長
 母親委員会は各学校によって独立していると思います。
伊藤委員
 各学校から集まって、組織しています。
松田会長
 話題に上がっているということは、うれしい話だと思いました。
 これをもちまして、終わらせていただきます。議事進行にご協力をいただき、ありがとうございました。
 

 上記のとおり令和元年度第1回春日井市男女共同参画審議会の議事の経過及びその結果を明確にするためにこの議事録を作成し、会長及び出席委員1名が署名する。
 

令和元年8月18日

                                      会長  松田照美
                                      署名人 丸山真由美

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市民生活部 多様性社会推進課

電話:0568-85-4401
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